彦松志朗の日記

ピアノへの思いと、日々のモヤモヤに対する考察

薔薇の前にはモヤモヤも霧散する。

日曜日ということもあり、明日からの仕事を思うと朝から気が重かった。ただ、天気が良かったのが救いだった。風も気持ち良かった。洗濯物を外に干して、家庭菜園の草むしりをしてみた。生い茂っているスギナをむしり、掘り返した土の香りを嗅ぎながら、人は土から離れては生きていけないのだと認識する。小さいながらも畑を作って良かった。どうせ手入れをしないからといって、コンクリートで固めなくて良かった。

 

買い物のついでに、無料開放されている薔薇園に行ってみた。青空のもと、大輪の花を付けた薔薇が見事に咲き誇っていた。姿かたちといい、香りといい、気品があって、そして孤高であって、ひとつの確立した生き様を見せられたようだった。どの薔薇も他に忖度することなく、堂々とその姿を見せている。その姿を前に、朝からのモヤモヤは霧散した。残ったのは、完膚無きまで敗北したような清々しさだった。